日本語練習帳

つらみのラプソディを歌います

呟き

arXiv

有限サイズのdouble-well trapに押し込められた凝縮体(BEC)が安定であるためには,Josephson junctionを通じて流れる粒子の特徴的なtime scaleが短い(流れが十分速い)ことが必要であることが示されている.

Nonequilibrium Josephson oscillations in Bose-Einstein condensates without dissipation

直感的には,浴槽で水が溢れないためには浸かる人間がそれなりに速く運動する必要があるという(みんながやったことのある)それに対応するだろう.運動を断熱的にゆっくりしていくといつか水が溢れ始めて大変なことになる.その臨界点みたいなのが共鳴振動数になっている.ただ,この論文の場合はむしろ粒子浴が2つあってその間を流れる粒子流のJosephson oscillationの振動数がtime scaleと結びついているので,古典的な描像からはちょっと遠い.

元となる論文はPRLのようだった.

journals.aps.org


上の論文について,一旦粒子が溢れ始めて(基底状態における)Josephson振動が(異なる離散準位間の)Rabi振動に切り替わった場合にどのような凖粒子生成ダイナミクスが予想されるかという問題に対する答え. もちろん,圧倒的非平衡状態に持っていかれるのは自明だが,そこでもいくつかの(非自明な)ことが言えて,Keldysh-Bogoliubov方程式というのを使えば色々分かるらしい.ぶっちゃけ専門外なのでさっぱりであるが,まともに勉強してみると間違いなく面白い分野だと思った.

Inflationary quasiparticle creation and thermalization dynamics in coupled Bose-Einstein condensates

これも元はPRLにちゃんと上がってる.

journals.aps.org


Contact angle entropy and macroscopic friction in non-cohesive granular packings

粉体を2次元上の円の充填(あるいはひょっとすると3次元での急の充填)という描像で捉える場合に,Contact angle entropyという量を用いると,その摩擦を評価することが出来るという話.3つの球が互いに接する角度が全体にどのように分布しているかを評価するのが(おそらく)文字通りContact angle entropyで,そこから直接的にmacroscopic frictionが分かるというのは,いかにも(表層的な物理量に依存しない)物理という感じがして良い.時間があったらちゃんと読んでみよう.


Critical behavior of mean-field XY and related models

今日見た中で一番数学的な考察が色濃い論文で,ちょっとタイトル詐欺だなと思った.完全グラフ上でスピン系(ここではXY模型)を考えた場合,どうやら頂点の数が多い極限が平均場に相当するらしい(物理の意味での平均場と等価かどうかは知らない).そのような場合には一般の {N}ベクトル模型に結果を拡張しつつ色んな事が言えて,それでも見ている量は(無限小外場の下での)磁化だったり自由エネルギーだったりする.こういうのは全く読み慣れていないので,一度はちゃんと目を通すべきかも知れない.


研究

とりあえず,energy pumpingとenergy dissipatonのbalancingが非平衡定常状態で,その描像のもとでの摩擦評価もちゃんと出来るということが数値データ及びグラフからもわかった.

あとは,DWがあるときに圧倒的なtime stepを稼いでちゃんとNESSが実現されているかどうかをみるだけだが,無理そうならそのデータとともに簡単な理論的考察も据えてgive up するしかないんだろうなぁ.