つらみ日記

140字に収まらないツイートをします.

呟き

随分と日が空いてしまった.

研究に関しては,(その性質上,具体的な進捗は述べられないが)あるモデルのダイナミクスを変え,そして特徴的なある物理量の振る舞いがなんとスピン系の異方項(異方定数) Dが決めているというところまでは辿り着いた.ここのところ,関連論文を漁る時間を多めにとった甲斐もあり,微々たる実りはありそう.

本日のarXiv

(自分もそのうちのひとりであるが)世の中には物好きがたくさんいるもので,そういう人たちが集まると一つの歴史を作ってしまう.どんな歴史かというと「Helium film系の超流動臨界点とカシミール効果」に関する研究の歴史である.

[1611.09694] Tricritical Casimir forces and order parameter profiles in wetting films of $^3\text{He}$ -$^4\text{He}$ mixtures

人類は, {}^{3}\mathrm{He}-{}^{4}\mathrm{He}の合成系の相図を平均場で理解するところまで来ている.関連論文として,

Phys. Rev. Lett. 83, 1187 (1999) - Critical Fluctuation-Induced Thinning of ${}^{4}\mathrm{He}$ Films near the Superfluid Transition

Phys. Rev. Lett. 88, 086101 (2002) - Critical Casimir Effect near the $^{3}He\ensuremath{-}^{4}He$ Tricritical Point

Phys. Rev. Lett. 97, 075301 (2006) - Critical Casimir Force in $^{4}\mathrm{He}$ Films: Confirmation of Finite-Size Scaling

が挙げられる.いずれも,「擬2次元系のHeliumが持つ臨界点近傍の自由エネルギーの異常に起因して系の厚みが変化する」ということをカシミール効果と関連付けて述べている.この系におけるカシミール効果としては,引力的なものも斥力的なものも存在するというのが興味深い.

これらの理論的研究で,比較的古い時代のものは

Phys. Rev. B 34, 330 (1986) - Finite-size interaction amplitudes and their universality: Exact, mean-field, and renormalization-group results

Phys. Rev. B 35, 3560 (1987) - Critical surface free energies and universal finite-size scaling amplitudes of three-dimensional XY models by direct Monte Carlo sampling


[1611.09847] Dynamic zero modes of Dirac fermions and competing singlet phases of antiferromagnetic order

物性論においてはポピュラーなトピックである「強相関電子系における反強磁性相とスピン1重項の相の競合」をFermion多体系-非線形 \sigma模型の結合系で理解しようという理論的枠組み.勉強せねば.

室内楽

今週末にモーツァルトのフルート協奏曲ト長調(より第1楽章)とバッハの管弦楽組曲第2番(よりバディネリ)の伴奏とシューマンのピアノ四重奏曲(より第1楽章)のピアノをやることになりましたが,最近風邪っぽいのでどうなるかが分かりません.


Mozart - Concerto for Flute and Orchestra G-dur K 313 (285C) Emmanuel Pahud.


J.S. BACH Badinerie By James Galway


Schumann | Quartet with piano I. | Daishin Kashimoto - Lise Berthaud - François Salque

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