日本語練習帳

つらみのラプソディを歌います

天壌に許された孤高の時間が砕け散る

研究

議論をした.

マルコフ過程モンテカルロMCMC)を行列モデルで書けるというのは教科書で知っていたけれども,特に実用性のある議論に帰着出来るとは思っていなかった.しかし,非常に簡単な小数系や平衡状態onlyの場合には,それなりにexplicitに書けるという気がしてきた.

www.springer.com

これは,スピン系を始めとする各種の物理系でMCMCを応用するための初歩的な統計物理シミュレーションの本.流れからすると変ですが,行列論の話は一切関係ないです(流石に遷移行列というワードくらいは出てくる).

後は,次元クロスオーバーが(相転移の意味での)異なる普遍性クラス間の跳躍と等価なのかがいまいちピンと来ていないので,比較対象があると尚良し,というお気持ち

やはり相転移の教科書はちゃんと読まないと駄目ですね.

新物理学シリーズ35 相転移・臨界現象の統計物理学

arXiv

またお気持ち論文が掲載されていました.

[1703.03580] Anderson localization in the Non-Hermitian Aubry-Andr\'e-Harper model with physical gain and loss

準周期ポテンシャル中の局在と複素ポテンシャルによるエネルギー利得・損失がどう影響し合うのか.

個人的には,balanced gain-loss(非平衡定常状態)の場合に局在が促進されるというのが直感に反していて,何というか,お気持ちでした.

音楽


Say Sonata - Patricia Kopatchinskaja & Fazıl Say

僕はこれを「鋳型に流し込まれた狂気」と呼ぶ.

これは現代音楽としての自由さとは程遠い.古典主義的な性格さえ兼ね備えている.しかし,ふと見せる目の色がおかしい囚人のような感じが終始漂う.

第3楽章の無窮動がずっと好きだったが,第1,第2楽章も負けず劣らずという感じの名作.

カメラワークも相まって,ここまで完全なる映像作品と化したのも珍しい.